子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

俳句男子

私立学校の学園祭に行ってきた。息子のつきそい、という形ではあったけど当該の息子Aとは早々に別行動となり、息子Bを連れて、密かにお目当てだった俳句部の展示に行く。

近年、俳句の世界に若い人が増えている。「俳句甲子園」の影響が強いのだそうだ。訪問した学校は強豪校らしく、全国大会の模様をVTRで流していたり、大会提出句が掲示されていたりと、掲示も見応えがあった。

ふと気づくと、息子B(小1のほう)が受付のお兄さんに何か話しかけている。近づいてみると、「ぼくも家で句会するんだよー」とフランクに話しかけていた笑。

夏休み中、句会をしてみたい、と息子たちに請われて家族四人で句会をしてみた(それをぜひ自由研究に、という親の目論見は外れた)。夏井先生の「プレバト」仕込みで基本のきまりは承知している。席題3つで、子供たちは割とさくさくと作っていた。夫が一番苦労していて、結局投句できずだった。最高点は息子Bの句についた。

受付のお兄さんは小さい子に優しく、「どんな俳句をつくったんですか?」と息子に聞いてくれている。これこれこう、と披露すると、「いいねー、音が入ってるのが上手」とほめてもらっていた。「秋の日に、って言葉を一番下にするともっとかっこいいかも」とアドバイスまでもらっていた。

「ぼくもやってるんだよ」って話しかけられるのっていいな、と、息子のことがちょっと羨ましくなった。

わたしだったら、相手に比べて自分は下手だからとか素人だからとかランクづけしちゃって、そんなこととても言えない。大人だし。でも、そんなこと気にしないで「仲間だね」っていうところから表現できたら、ランクを超えたやりとりができる。世界が広がる。

お兄さんとの会話がかなり嬉しかったらしく、帰り道、発言がついつい五七五になっている息子を眺めながら、そんなことを思った。