子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

めっちゃこわい担任の先生にごめんなさいって言うまでの話

小4長男の担任の先生は、子どもから見ると、「めっちゃこわい(でも好き)」という存在だ。黒ずくめの服にゴールド系のアクセサリーをあしらったいでたち。ちょっとがらがらした声で、早口の関西弁。小学生からしたら、けっこう迫力満点だよなあ、とお会いするたびに思う。(保護者にはソフトです。大人でよかった・・・)

その先生に、謝らなくてはならない事態が生じたらしい。
「先週、先生が、ぼくが名札なくしたのに気づいて新しいの書いてくれたのに、見当たらない」と悲痛な面持ちで訴えてきたのが連休最後の月曜日の夜のこと。火曜日に登校して探し回ったが、やっぱりないという。

どうしたらいい?と珍しく聞いてきたので、何が問題だと思ってるのか聞いてみたら、「なくしたことを先生に言って、謝るべきだと思うけど、怖い」と答えた。謝るって何を?と尋ねると、だってせっかくつくってくれたのを無駄にしたってことじゃん、と答える。なるほど。「せっかくあげたのにがっかり」って反応返ってきそうなのが怖いのかな、とさらに聞くと、そうそうそれ、と言う。先生怒るかなあ?と聞かれるが、答えようがない。わたしは先生じゃないし、ほんとうの問題はそこではないと思うから。

「でもまあ、それでも謝ろうって思うなら、チャレンジだねー」と励ましてみたが、結局言えずに水曜日、木曜日と過ぎてしまった。言いそびれているうちに、だんだん長男の中で事態が深刻化してきているのを感じる。

今朝に至っては「もう学校行くのが気が重い」と言い出した。いやー、すごいわかるわそれ。早く言っちゃったほうが楽なのに、言えないんだよねー。と同情しかけたところで、ふといいことを思いついた。

わたし「よし、じゃあちょっと練習してみるか。あたしO先生やるね」
長男「は?」
わたし(リビングのドアから登場しつつ)「は”い”お”は”よ”う”ご”ざ”い”ま”ーす”」
長男(爆笑)
わたし「笑ってない!会った瞬間がチャンスだから!後になるほどどんどんきっかけつかめなくなるから!はいじゃあもう一回」
わたし(再びリビングのドアから登場しつつ)「は”い”お”は”よ”う”ご”ざ”い”ま”ーす”」
長男「先生、先週もらった名札のことなんですけど(笑)」

見ていた夫はあきれて笑っていたし、長男も結局笑いが止まらず練習にはならなかったけれど(笑)、ちょっと気が軽くなったようで、「言えそうな気がしてきた!」と言い残して登校していった。

先ほど、「言えたよーーー!!!」と言いつつ帰ってきたので、「おおーよかったねー!!!」と息子のちいさなチャレンジ成功をお祝いした。