子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

休めないよ。

長男のリクエストで、冬休みにとあるプログラムを申し込んだ。

 

…と思いこんでいたんだけど、なんとその一日目が、まだ冬休みじゃなかった(汗)

そのプログラムに参加するのをものすごーく楽しみにしていた長男は、まあ当然のことながら大荒れだった。「じゃあ学校休もうか」と言ったら、「そんなことできるわけないじゃないか!」と言うので驚いた。(一緒にいた夫もびっくりしていたようだったが、「休もうか、と言い出した妻の方にびっくり」の方だった。)

「すごく行きたいんでしょ?受けられる機会も少ないし、そっちを選ぶのもいいんじゃないかと、わたしは思うけど」と前置きしつつ、「休んだらだめ」の中身を聞いてみた。

「学校休んで行くっていうことは、学校よりもそっちに価値を感じている、っていうことを表明することになるでしょう?それはできない。怖い。」

と言う。普段さんざん「授業がつまらない!」「やりたくない!」と表明しまくってるけどなあ、と一瞬思うけれど、でも、溢れかえるほど強く思ってるからこそ、それを隠さなくてはいけない、っていう気持ちもまた強いのだろう。「怖い」の中身も聞いてみたけれど、やはり一番気になるのは担任の先生の反応のようだった。(先生、おそるべし…)

「先生がどう思うかはわからないし、それは兄くんの行動とは、本当のところは関係ないことなんだよ」と、言ってはみた。言いながら、あーこれあたしがよく言われたり自分で言い聞かせてる奴だ、とも思う。

息子はその後かなり長い時間考えこんでいた。そして「やっぱり、休まない。」と言い、言ってからまた少し泣いていた。「学校休んで行きたいなーっていう気持ちがまだ少し残ってて…でもそんな勇気はないしなあー」と嘆いているので、勇気が必要だって思うときは無理しなくていいよ、と伝えた。勇気なんかいらないくらいに「これだ」って思った時には、もう体が勝手に動いているからさ。それぐらいパワフルじゃん君は、と。

1年生の頃は授業が気に入らなくて教室を脱走したりしたこともあったのに、そんな風に、やりたいようにやっている子だとずっと思っていたのに、いつのまにか全然違う人になっている。「〜するべき」とか「〜ねばならない」がたくさん生まれ、「人から見てどうか」という視点も育ってきている。9歳前後ってそういう時期だ。

このまま行くと、徐々になんらかの「基準」に沿って生きるようになってくるだろうし、その生き方でぐいぐい進んでいったらどこかの時点で限界を迎えるだろう。そしてきっと、自分の本当に欲するものに目を向ける日が来る。わたしが今歩んでいるプロセスと、息子のプロセスが重なってきている。

親子だけど、仲間なんだな、と思う。それぞれの道を歩きながら、時々「調子どう?」「今どんな感じ?」って確認し合うような。