子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

ハグしようぜ

お風呂に入って歯磨きをし、さあ寝よう、という時になって、次男

「お母さん、最後にぎゅーして」

と言った。あーはいはい、とぎゅっと抱きしめたら、

「もうちょっと、ロマンチックな感じで!」

と注文が入る。ロマンチックて、と思いつつ、それならば、と、声にならない声で息子の名前を呼びつつ、廊下の端から駆け寄ってひしと抱きしめてみた。ついでにくるくる回ってもみた。次男は満足そうだったが、夜の21時に何をやっているのかわたしは。

どうも、ハグが苦手だ。苦手というより、習慣として、ない。わたしの親はわたしたちを十分に愛してくれていたと思うけれど、触れられた体験自体が、あんまり記憶にない。(そもそも40近く年前の田舎の一般家庭には、そういう文化自体なかったと思う。)

息子はやわらかくて小さい。お風呂上がりにはいい匂いがする。抱きしめるのは気持ちいいし幸せな気持ちになる、本当は。でも、「ぎゅーして」とか「ロマンチックに」とかストレートに言われると、あたふたしてしまう。息子のストレートな愛情表現を、受け取りきれないのだと思う。

結局、いつも茶化してしまう。わたしの「ついつい茶化す」という反応は、子どもからすると、「表現しても茶化され続ける」という体験になってしまっているのだろうか。

わたしも、もっとまっすぐ受け取ってまっすぐ返せたらいいのに、と、息子たちのストレートさに触れるたびに、思っている。