子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

自業自得だけど

運動会でつかうねずみのしっぽがこわれちゃったー、持って帰ろうと思ったんだけど、どこに行ったかわからなくなっちゃった、と、夜になってから弟くんが泣き出した。時計をみるともう22時すぎだ。

ちょうどオンラインmtg中で、困ったなあーと思いつつ、中座して話を聞く。

明日総練習があって、その時には耳としっぽをつけないといけない。つけないとねずみになれなくて、ねずみじゃないのに踊るなんて、きっとみんなに笑われちゃう。と泣きながら言う。(なんだかややこしい理屈だ)

困ったねー、と共感というより同感しつつ、それ夕方のうちに言ってくれたらなんとかできたのかもしれないけど、今からじゃ無理だなあ。明日はしっぽなしでやるしかないねえ、と話す。弟くんは、泣き顔のまま寝てしまった。

mtgに戻りつつ、つくりなおしかー、とがっくりくる。裁縫が苦手なので、四苦八苦しながらつくったのだ。第一、材料を買い直しに行く時間だって、今から取れるのだろうか。運動会は今週末なのに。

ふと、たんすの中に、着古した黒のスパッツ(笑)があることを思い出した。裁縫箱の中には、マジックテープも、幅広ゴムもストックされている。綿もこの間の残りがある。

気がついたら、スパッツを取り出してじゃきーんと切っていた。切って、細長い袋状に縫い合わせる。中に針金と綿をつめていく。もう作り方を書いた学年便りは捨ててしまっているので、あいまいな記憶をもとに、作業を進めた。

さっき、しっぽ2号が完成した。もう日付が変わっている。

弟くんをかばってやりたいという気持ちよりも、お、これでつくれちゃうかも?という好奇心の方が強かった。まあ、魔が差した、としか言いようがない(時間的にも)。

「教育的」には、「甘い」のかもしれない。「失敗してもお母さんがなんとかしてくれる」と思うようになったら困る、のかもしれない。

そもそも弟くんがしっぽをなくしてしまったのがいけなかった。ちゃんと管理すべきだったし、なくしたんならもっと早く言うべきだった。だから明日総練習で困ることになったって、しかたない。自業自得だ。

理屈ではそうだ。でも「自業自得」な体験なんて、どうせこの先も何回も、うんざりするほど起きるんだろう。ならばそのうちの一回が「お母さんがなんとかしてくれた」体験になったってまあいいよね、と、子どもにも自分にも甘いわたしは今、頭の中で言い訳している。