子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

兄弟げんか

週末、やたらと兄弟げんかを見た。
聞き耳を立てていると、

兄「今わざとぶつかっただろ!」

弟「ぶつかったのはそっちでしょ!」

という、なんというか完全に昭和のヤンキー的な雰囲気。こういうのって変わらないんだなあ、と感心する。
本を取った取られた、おかずが多い少ない、ラムネを3こ食べた4こ食べた…etc。よくまあそんな小さいことでつっかかるなあ、と思ったり、だったら一緒にいなければいいのに、と思ったり。

とはいえ、家の中のエンドレスな小競り合いは聞いている方もかなりぐったりする。

それで、電車に乗って広い公園にでかけた。よく晴れていて、広々している。ボールも禁止じゃない(重要)。四人で思いっきり遊んだ。ふたりとも(いや、四人ともかな)、どこかとがっていた顔がすーっと素直な顔になった。時々ルールがああだったこうだったでちょっともめたりはしていたけれど、声を荒げるような場面はなかった。

園内でやっていた大道芸を一緒にみた。時々、兄も弟もちらっとこちらを振り返る。「今のすごかったね」とでもいうように。いい顔。かわいいなあ、と思う。そんな気持ちになったのも、わたしも久しぶりだった。

子ども達を眺めながら、そういえば新学期だったよ、と思い出した。進級して入学して、生活が変わった。まだまだ緊張があるんだろう。いつもよりがんばって、がまんもしたりして、毎日一所懸命やってるんだろうなあ。

そして、兄弟が、けんかしながらもすぐにくっついて一緒に遊んでいたことも思い出した。いつもより一緒にいる時間が長い。少し疲れた気持ち、不安な気持ち、緊張感…そんないろいろを、分かち合える相手なんだろう。

あーうるさいなあ聞いていられん…とだけ思っていた兄弟のけんかから、いろんなことが見えてきた。そういうのってがっちり対峙して目をこらしていても見えなくて、こうやって外にでて風に吹かれながらのほうがよっぽど見えてくるものだな、と思う。

そうだ、今年の夏は、兄弟を連れて旅に出よう、とふと思った。