子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

ぼくが勉強する理由

長男が、2月から通塾することになった。

彼は、秋口から進学塾の体験コースに通っている。通い始めた頃から「塾の授業が面白い」とは言っていた。しかし、週3回も塾に通うっていうのも大変そうだなあ、と(親子ともども)思い、一回目の「今なら入会金無料キャンペーン」はスルーした。

ちょうどその頃、SDGsという、国連が定めた持続可能な開発目標について知る機会があって、息子にサイトや動画を見せた。

2030アジェンダ | 国連広報センター


「今、世界にはこういう目標があるんだってことを、お母さんはつい最近知って、それから、自分の人生の幸せと世界の幸せとを両方叶えたい、って思うようになったんだよね」というようなことを話した覚えがある。

先日、2回目の入会金無料キャンペーンのお知らせが来た。案内状を見て「ちょっと行きたいかも。でもなあ…」と言っていた兄が、昨日になって、「やっぱり行ってみたい」と言い出した。
「ぼくは考えるのが好きだし、考える力もあるから、大きくなったらその力で世界の目標を解決できるかもしれない。だから、今から頭を鍛えようかなって思ってる」と、彼は、考え考え、自分の言葉で言い切った。

彼の中で、通塾問題とSDGsがいつのまにかつながっていて驚いた。(ぼくには考える力がある、という力強い断定にもやや驚いたけど笑)。

小さい頃から、「天文学者になりたい」「南北線の運転手になりたい」「野球選手になりたい」と、いろんなバージョンの「将来の夢」を聞いてきた。でも、昨日の話を聞いていて、彼の中に、自分自身の関心や幸せの追求と同時に、世界と関わり、世界を創っていくことへの意志が新たに芽生えてきたように感じたし、そのために自分の持っているリソースを使うという感覚も、いつのまにかもう持っているんだなあ、と思った。

弟と唐揚げを取り合ったり(本日)、習字の墨汁を顔にくっつけて帰ってくる姿(一昨日)からは想像もつかないような内面が、どんどん育ってっている。その両極端を、間近で見ることができる喜びが、今あるなあ、と思う。そして、「この子に対して親のできることは何だろう」という問いが、そういえば最近、なくなってる。