子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

言い返したい

長男が、学童の友達に嫌なことを言われている、という。
聞くと、
「◯◯子、って呼んでくる。やめろって言っても、
からかう口調でさらに言ってくる」
と言う。
相手の子を知ってるので、言ってる顔が浮かぶ(笑)。

長男は、
「言い返したいんだけど、なんかいい言葉ない?」
と続けた。
言い返したいの?うん。
もし、やめてほしい、って思ってるなら、
言い返すのはお勧めしないけど。
いや、なんかこう、ぱしっと言い返したいんだけなんだ。

そんなやりとりをする。
今、何か「ぱしっと言い返す」ことで満たしたいものが
あるんだな、と思う。
「すっごいきれいにぱしっと言い返したら、
☆☆くんはなんて言うんだろうね」と聞いてみた。
「『これは一本取られたって感じかなあ」と、長男。
一本取られた、って、いい言葉だ。
やってやったぜ感もあるし、なんとなくだけど、
☆☆くんへの尊重も感じられる。
まあ、ふつうの小3男子はぜったい
「一本取られた」って言わないと思うけど笑

そのやりとりで、わたしは彼のリクエストに乗ることにして、
朝ごはんを食べながら、
ふたりでけっこう真剣に「仕返しの言葉」を考えた。
でも結局、決定打は思いつかず、彼は登校していった。

どうなったかな、と思い、帰宅後尋ねてみた。
今日も、◯◯子、と言われた、という。
「冷静に考えたら、
やっぱり、それ言うのをやめてほしいだけだと思って、
スルーすることにした」
と返ってきた。さっぱりした顔だった。

ちょっと前までは、こういうことがあると、
「長男が軽んじられている」と感じ、
そのことに、内心けっこう傷ついていた。
(わたしは、軽んじられるのがいやなのだ。)
でも、長男自体は違う捉え方をしていることに、
あるとき気づいた。

少なくとも、起きていることを、
「軽んじられている」というトーンでは捉えていない。
「あいつ、なんかやなこと言ってくる」
というフラットさが、彼にはある。

そのフラットさに助けられながら、
わたしは、人との関わりかたについて、
一緒に学んでるんだなー、と思う。