子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

温かく満たされているとき

このところ寒いせいか、自称ネコ科の弟くんはてきめんに夜の剣道のお稽古に行きたがらなくなっている。「じゃあ休めばいいんじゃない?」と思うんだけど、目下のところ「皆勤賞をもらう」のが大きな目標なので、首をたてに振ることはない。振ることはないんだけど、そのたびになんやかんやと拗ねたり怒ったりする。そうこうしているうちにお稽古開始に間に合わないんじゃないかとこちらまで焦ったりイライラしてきたりと、いつもちょっと心臓に悪い時間になっている。

今日もいつもの、そんな日のはずだった。

夕方から、自宅でのマッサージをお願いしていた。温まってあちこちほぐれて、なんかもうお母さんねむたくなってきちゃったよ〜・・・みたいな頃になって、突如、隣の部屋から弟くんの泣き声が聞こえてきた。それに対し、兄くんが何か言ってる声も聞こえてくる。

しばらく、目を閉じたまま聞いていた。聞いていて、ふと「あんなにかわいい声だったのか」と思った。泣いているのに、困っているのに、どこかのんびりした響き。あんなに幼い声に、わたしは普段おびやかされているのか。

泣き声を聞いてから反射的に速くなっていた心拍が、だんだん治まってくるのを感じた。

自分の体が温かくて快適で、満たされた感覚になっていると、同じことでも聞こえ方が全然違う。こんなに違う。そのことがよーくわかった。

とはいえ寒い日はまだまだ続く。外側の環境を整えること(薄着しないとか早寝早起きとか、今日みたいにスペシャルケアをお願いするとか!)と同時に、外側の環境に依らずに自分の内側を温かく満たしていくことも、同時にやっていく必要があるんだろうな、という風に思っている。