いないと困る
家で餃子をするとき、100個つくるようになってきている。単純に考えてもひとり25個・・・と思うとちょっとめまいがするけど、毎回なんだかんだと完食している。
今日は餃子の日、と先週から決まっていた。しかし、夕方になっても子どもと夫が外出先から帰ってこない。しかたないのでBSで大河ドラマを見つつ、ひとりで包み始めた。ところがなかなか終わらない。100個って果てしない・・・と思ってから、そうか、子どもたちの手がないからだ、と気づいた。
ふたりが餃子包みの手伝いをするようになったのは、何歳の頃だっただろうか。小さな手には皮が載りきらず、皮をお皿に置いて、具を入れるようにした。具をたくさん入れすぎたり少なすぎたりでロシアンルーレットみたいだったし、水をつけて閉じることの意味が分からずべちょべちょにぬらしてやぶいちゃったりもしたし、ちょっと目を離した隙に「みて、ピカチュウ型!」とか「アメフラシみたいー」などと言いながら自由に折りたたみ出すので焼きにくいことこの上なかったりもしたけれど、それでも餃子にするたびに声をかけ、一緒に包み続けてきた。
じょうずになってたんだな、いないと困るくらいに。
今夜の、わたしがひとりで包んだ餃子は形がそろってきれいだったけど、うちの「いつも」とはどこか違うものになってしまった。