子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

本当に友達と遊びたい?

「友達が遊びに入れてくれなくて、休み時間一人で過ごしている」と弟くんがこぼしたのが先週のこと。少し気がかりだったが、そのあとは割と「今日Aくんがさー」などと友達の名前が普通に出てくるので、まあそんなに心配することないかな、とも思っていた。

昨夜、再び「Bくんに『あそぼう』って言ったのに、いやだって言われた」と弟くんが言うので話を聞いていたら、横にいた兄くんが

「ちなみにぼく今日1年生のクラスに行ってみたんだけどさ」

と言った。聞いてみると、同じクラスの、同じく1年生に兄弟のいる女の子に誘われて、一緒に弟たちの様子を見に行ったのだという。

たしかに教室にいなかったね、どこいたの?図書館に行ってた、などというやりとりを聞きながら、1年生の廊下から弟を探す4年生チームの様子を思い浮かべてにやにやしてしまった。

「え、ぼくのためにわざわざ来たの?」と嬉しそうな弟くん。兄くんは、だって先週も、ひとりぼっちだって言ってたじゃん、とあたりまえのことのように答える。

「で、弟くんは本当に友達と遊びたいの?」

と兄くんがふと尋ねた。Bくんには断られて残念だったけどさ、他の友達を誘う手もあるかと思うんだけど。

「いや、Bくんとは遊びたかったけど、他の友達とは別に遊びたいわけじゃない」と弟くんは言い、何かに気づいたようだった。「あ、そうか!」

「ぼく、友達と遊びたい、っていうの、実はあんまり思ってない。昼休みは静かに過ごしたい。図書館行くとおちつくんだよー」

Bくんも静かにすごしたいから、ぼくに遊ぼうって言われても断ったのかもしれない、とつぶやいた時には、弟くんは、もうすっかり晴れ晴れした顔をしていた。

それが昨夜のこと。「弟くんは本当に友達と遊びたいの?」って、いい問いだな、やるな兄くん・・・と今朝も思い出している。「あ、そうか!」という弟くんの明るい声が、耳に残っている。