子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

ゴールデンウィークの列車移動(兄弟げんか仲裁編)

こだま自由席で家族4人移動してみた。

さすがGWの真っ只中だ。品川から乗ったんだけど、ホームにはすでに長い列。先に来たのぞみには誰も乗らないのでいやな予感がしていたら、こだまにみんな乗った。乗車率何パーセントっていうんだろうかこれ。通路まで人がいっぱいのこだまをみるのは初めて・・・!!

はじめのうちは、「もう小学生だから立つよ当然!」とはりきっていた兄弟たち。がしかし、暑いし人多いしでイライラしてきたのか、新横浜出たあたりからけんかしはじめる(早すぎ)。

足踏んだとか座席についてる手すり取ったとかなんとかかんとか。もともと自分自身が人混み苦手なので、兄弟と一緒にイライラしたり、イライラがそのまんまこぼれてる兄弟にさらにイライラしたり。

夫はといえば、涼しい顔をして窓のほうを見ていたかと思えば、時々穏やかに兄弟をなだめていて、なんだか負けた気になる(笑)。ふだん通勤電車で鍛えてるかどうかの違いだろうか。

兄弟の声なき小競り合いは続く。いや、もう徐々に普通のけんかになりつつある。「ねえもう小田原で降りて東海道線に乗り換えようよー、しらす丼食べたい」と夫に持ちかけたが聞こえないふりされた。

しばらくすると夫が突然、

「そうだ、ちょっと兄くん剣道の構えしてみな」と言った。兄くんうなずいていきなり素振りを始めそうになるので、「素振りじゃなくて構えだけで、手刀で」とつけたす。

「弟くんもできる?そしたら三島まで、どっちが姿勢キープできるか競争ねー」との声に、通路で突如として姿勢を整え始める兄弟。おおお夫?と思う。

結局ふたりはそのまま三島まで姿勢をキープしていた。

そして、ふたりはその間けんかもせず、というかほとんどしゃべることすらなく、ずっと静かに落ち着いていた。体の中の平衡感覚にじーっと集中して、その感覚を楽しんでいる感じが、そこにはあった。

わたしも真似してみたらそれがなかなか快適で、体は面白いものだなー、と思っているうちに三島についた。なかなか面白かった、と夫に告げたら、「兄くんと弟くんでバランスの取り方が違うのが、見てて面白かった」という答えが返ってきた。やっぱりなんか負けた気がした。