子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

泣いちゃった。

4月から、弟くんの友達のMくんを、朝30分ほどお預かりしている。Mくんのご両親が出勤してから学校が開くまでの時間をうちで過ごし、弟くん、兄くんと一緒に登校している。

M
くんは寡黙な男の子だ。

うちに来ても、静かにカーペットに座り、本棚から本を出して読んでいる。テーブルでは、早くご飯食べないと、とか今日墨汁いるんだった、とかわちゃわちゃしているので、わたしと夫はMくんから醸し出される落ち着いた雰囲気に憧れている(笑)。


今日のMくんのこと。


朝、「おはようございます」と言って入ってきたところまではいつもの通りだったのに、ふと気づくと、洗濯物干しの前に、こちらに背を向けるようにして立っている。

どうしたのかな、と思って近づいて顔を見たら、泣いていた。

はじめは静かにぽろぽろ涙を流し、少ししゃくりあげて、声が小さくなっていって、涙が止まった。

つかれてるのかな?お母さんに叱られるとかなんかしたのかな?といろいろ思い浮かんだけど、なんか、それを聞き出すのは違うかな、と思った。人知れず(にしたかったんだろうな、背中向けて)、静かに涙を流し、自分で感情を収めていくMくんの様子を見ていて、そう思った。


「お水のむ?」と聞いたら、うん、というので、お水を汲んで渡した。

そのあとの出来事。

子ども達を見送り、朝の家事を済ませ、仕事を始める。メールを確認しながら、なんとなく朝の出来事を思い出していた。

そしたら突然、なんだかよくわからない涙が出てきた。特に悲しいことは起きていないはずなのに、ぽろぽろ涙が出てくる。とりあえず休憩にして、2、3分くらい頭を空っぽにして泣いた。そのあとお茶を淹れて飲んだ。

洗濯物干しと対峙していたMくんの背中や、小さい嗚咽を思い出した。「泣いていいよー」と、わたしはその時言ったんだった。

「泣いていいよー」、って、あたしじゃん!w

そのまま素直に泣いて、泣き終えて登校していったMくんの姿が、今度はわたしに「泣いていいよー」って言ってくれたんだな、と思った。