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子ども観察記+α

兄(9歳・小3)と弟(6歳・保育園児)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

お母さんに期待すること

今わたしの勤めているNPO法人では、年に数回、自分のワークとライフの棚卸しをする機会がある。

団体のミッションビジョンに対する考えや、それを業務の中にどう落とし込み、達成までどんな道のりを描いているのか、個人としてのミッションや大切にしたいことなどをワークシートに記入し、シェアしあう。ひとりひとりが抱えているもの、見ている方向をまるごと知る/知ってもらうことの効果は計り知れないものがある。

個人のミッションについての項目の中には、母として、子ども達に対し、どんな貢献をしたいか、そして、子ども達自身がわたしに対してどういう役割を期待しているかという設問があった。そこで子ども達にヒアリングしてみることにした。

とはいえ「お母さんに期待することは何ですか?」って聞いても答えにくいだろうと思い、「これからやりたい、やる必要があると思っていることで、お母さんにサポートしてほしいことを教えてほしいんだけど」と投げかけてみた。ふたりとも、ん?という顔をしている。

「お母さん、なぜそれを知りたいの?」と兄。(兄は、質問の前提や枠組みをクリアにしてから答えたい人なので、よくここを問われる。)

兄に問われて、なぜだろう?と考える。「書けって言われたから」という身も蓋もない言葉が一瞬よぎる(笑)。少し考えてから、「お母さんは、君たちふたりにこうしてあげたい、こんな風にサポートしたい、って思ってやってるけれど、ふたりはどう思っているのかを知りたい。それはいらない、っていうのもあるだろうし、これをしてほしい、っていうのもあるだろうし」というようなことを答えた。

すると兄からは、「お母さんは教育に興味があるので、いいと思ったことをやってくれればいいと思う」というすごいメタ視点の回答が来た(笑)。わたしがどこか「実験ー観察」のテイストを子育てに持ち込んでいることを、兄は感じ取っているのかもしれない。ちょっとはっとさせられた。

弟からは、「お・か・あ・さ・ん!って感じでいてほしい」と、単刀直入な回答をもらった。「お・か・あ・さ・ん」って言いながら、わたしの体をかたどるような仕草を両手でしていて、それが「あなたのままで」と言われたような気がして嬉しかった。

実は、「怒らないでほしいー」とか、「テレビの時間を増やして」とか、そういう感じでリクエストが来るのかな、とちょっと思っていたのだ。別にそれでもいいと思っていたけれど、そうだったらちょっとがっかりしちゃうかも、なんて思っていた。

そうやって、勝手に子どもを小さく扱っている時に限って、彼らは予想のはるか上にボールを打ち込んできてくれる。そして、そんなパワフルな子ども達に、わたしは何度も救われているんだと思う。