子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

なんでもない日に

子ども達が帰宅してからの時間が、
ずいぶん楽しくなってきた、と思う。

兄が新生児の頃は、ぜんぜんそんなことなかった。
夕方から、夫が帰宅するまでの時間が、
一日のうちで一番しんどい時間だった。
話しかけても反応がない。
こちらが起こすアクションと、相手の動きとの間に
相関関係がまったく感じられない。
思わず友人にメールしたら、
「その時期の赤ちゃんはまじ宇宙人」って返ってきた。
わたしはその手の比喩があんまり好きじゃないんだけど、
あの時ばかりは、「宇宙人」っていう言葉がすとんと入った。

うん、ほんと、まじ宇宙人でした。

それが、日が経つにつれて、
表情が出てきて、
動きが出てきて、
泣き声以外の声が出てきて、
それが言葉になって、
二言三言、やりとりできるようになって、
会話が楽しめるようになってきて、
今はもう「親として」だけじゃなくて、ただ
「ふつうに言葉を交わし合える相手がいる喜び」
を感じるようになってきている。

今こうして、兄と弟のやりとりを聞いているだけで
楽しい。

今ここに至るのに、8年(兄)と5年(弟)。
365日×8、365日×5だ。
「過ぎてみたら子育てなんてあっという間」っていう言葉も
もちろん間違いじゃないんだろうけど、
でもまあそれなりの時間だ。渦中にいる今はなおさら。

でも今日みたいにふと、
「あー、ここまでもう来てるんだ」って感じる時が、たまにある。
登山の途中にふと、登ってきた道を見下ろすみたいに。

別に誰のお誕生日でも何でもないけど、
こういう何でもない日(しかも今日は月曜日)に案外、
この人たちと今、一緒にいられて幸せだなあー、と思う瞬間が
降ってくる。