子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

徳川家康は偉人か。さからう力

真田丸」の徳川家康が、どんどん悪そうなじーさまになっている。
今日の兄弟はなぜか家康ごっこに興じていて、
「これが城攻めじゃ」とか
「豊臣も終わったのうー」などと、悪そうな台詞を言い合っては笑っている。

「そんなに悪い?家康って」と聞いてみた。
すると「いや、そんなことない」と二人とも言う。
「250年も平和にしたのは、えらい」と、弟は言う。
「でも、豊臣をほろぼしたり、他の大名がさからう力をなくして平和にしただけだから、徳川がえらいというわけではない。」と、兄はもうちょっと詳しいので、言う。

弟は、戦が起きなかった期間の長さにこだわり、兄は、戦以外の苦労に目を向け、
ほんとに徳川家康はえらかったかどうか論争(というか、江戸時代が素敵だったかどうか論争)が、ひとしきり続く。
弟は、声をひっくりかえして「250ねんだよ!平成の約10ばい!」と強調し、兄は、「まんが日本の歴史」の、改易や一揆、倹約令のページを論拠として挙げるあたりに、キャラの違いを感じる(笑)

兄に、「さからう力はあったほうがいいの?」と聞いてみたら、
「そりゃーさからう力がないと、徳川のおもうつぼじゃん」
と来た。なるほどねー。

さからう力って具体的にはなんなのか、聞いてみた。
ちゃんと文句を言うこと、負けないこと、命令をきかないこと…
兄の言葉の中には、意外にも、「武力」的なものはなかった。
武力で脅す行為も、武力で備える行為も、兄の世界にはないんだなー、と思った。
「でも、相手が攻めてきたらどうする?」と聞きかけて、やめた。


兄弟が寝た後で、
「さからう力」をもちながら平和を保ち続ける方法について、
わたしも考えている。