子ども観察記+α

兄(10歳・小4)と弟(7歳・小1)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

成長のかたち。

ここのところ、小3男子の書字能力がめきめき向上している。
漢字を、間違いなく、きちんとした字で、ある程度のスピードで
書けるようになってきた。

これまでは、頭の中に浮かぶ文字のスピードと手のスピードが
まったく合わず、かーなりじれったそうだったのだ。
消しゴムをかけて半分やぶれたり、かんしゃくをおこして
黒々と塗りつぶされたりしたノートやプリントを、
これまで何枚も見てきた。時折、はじっこに涙の跡が残っていた。

「書けるようになってきてよかったね」もあるけど、
ああ、やっぱり君はそういうプログラムを備えてきてるんだね、
という納得感のほうが強い。ちょっとじーんとする。

長男は、首が座るのも、寝返りをはじめるのも相当ゆっくりだった。
ハイハイはついにしなかった。
歩き出すのも周りの子よりだいぶ遅かった。
のんびり構えていたら
「そろそろお医者さんに相談したほうがよくない?」と助言を受けた。
どうしようかな、と思ってるうちに、ある日突然歩き出した。
そして、あっという間にすたすた歩いたり、走ったりするようになった。
おしゃべりもかなり遅かったけど、ひとたび始まったら、
どんどん語彙が増えていった。
「スタートは遅いが、短期集中で習得していくタイプ」
なのだな、と思った。
以後、トイレも、縄跳びも、自転車も、そんな感じで習得してきている。

子どもの中にはその子に固有の学習プログラムが備わってると思う。
そのユニークさと揺るぎなさには、人という存在の神秘すら感じる。
種が発芽する仕組みも、こんな感じなのかな、と思う。

久々に、こんな風に
「ああ来た、長男パターン!」と再確認することができて、
喜びと祝福の混じった、はればれと明るい気持ちになっている。