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子ども観察記+α

兄(9歳・小3)と弟(6歳・保育園児)の、日々の観察記録と、+αの記録です。

関係性おばけ

「夫婦の(あるべき)関係性」という言葉に、だいぶ長いこと
とらわれていたな、と思う。

それまでは、「関係性」なんて考えたこともなかった。
遠距離恋愛&結婚が6年間と長かったこともあり、
「今度の週末、何しよう?」
が、夫との間に思うことのほぼすべてだった。
金曜日の夜に新幹線に乗る。
駅で待ち合わせて夫の部屋に行く。
お茶を飲む、散歩する、本屋を巡る。
それだけのことが待ち遠しかったし楽しかった。
ほんとに一緒にいるだけでよかったんです、6年間も(笑)。

それが、子どもが生まれた頃から少しずつ変わってきた。
「夫との関係性」というテーマが降って来た。
それは、初めて「育児」というものに直面したことによる、
役割分担やジェンダーの問題も含んでいたし、
成人してから初めて職を失ったことによる、
わたし自身のアイデンティティの揺れも含んでいたと思う。

仕事優先の夫。家事と育児優先のわたし。
一緒にいる時間は少なく、一緒にいても、
普通のおしゃべりばかりついしてしまう。

「この関係性は、よくない」
と心のどこかで思うようになっていった。
あるべき関係性を自分ひとりで設定し、そこに向かって努力した。
分担しなくちゃ、責任を分かち合わなくちゃ、
人生のビジョンを共有しなくちゃ…

どれもこれもわたしと夫には微妙にフィットせず、
そのことに、無駄に苦しんだ。
自分で勝手に苦しむネタをつくりだして、うーんうーんって。

でも、本当のわたしの生活には、悩むようなことなんて
何一つ起きてなかった。
わたしはやりたいように、育児と家事と仕事をしながら、
毎日過ごしていた。
そして彼も、自分のやりたいように、仕事と家事と育児をしながら
毎日過ごしていた。
時々お互いについて「自分とは随分違う…」と思いながらも、
基本的には尊重しあって、
わたしたちは、ここまで本当にたくさんのものごとを
分かち合ってきていたんだ。

それなのに、なーにを不満に思ってたんだろう、一体。

つないでる手の、握り方ばっかり気にしていた。
ちゃんと握ってる?強すぎない?弱すぎない?手に汗かいてない?(笑)
って、手元だけみていたら、
いつのまにか足が止まって、自分が進みたい方向が分からなくなってた。
「関係性」っていう実体のないおばけに怯えるようになってた。

大丈夫、手はつないでる。そこは気にしなくていい。
まあ、そのうち離れたりもするかもだけど(笑)、
それでもまあ、大丈夫。

この人とどうやってうまくやるか、じゃなくて、
今この人と一緒で、そして何をするか、が
わたしにとって大切なことだ。

来年の春、結婚して14年になる。
もう一度、ここに戻れてよかったな。






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